リオのカーニバル、トランスジェンダー女性が初めてクイーンに
11日に開幕するリオのカーニバルで、パレードに出場する著名サンバチームの1つであるアカデミコス・ド・サルゲイロのクイーンに、初めてトランスジェンダーの女性が選ばれた。



14歳で初めて男子としてパレードに参加して以後、16年間に4回の整形手術を経て、現在はカミーラと名乗っている。



リオ郊外のファベラ(貧民街)で生まれたカミーラさんはカーニバル愛好者となり、14歳で近隣の小グループとともにデビュー、2008年からサルゲイロの山車に乗ってパレードするようになった。昨年、サルゲイロの団長から重要ポジションに抜擢され、黒人女性の強さを讃える今年のテーマでクイーンを務めることになった。



団長は「この美しいトランスジェンダーの女性をわれわれの代表とするのは、ごく自然なことだ」と述べた。



ブラジルは自由で寛大な国の印象を持たれているが、性的少数者(LGBT)社会は重大な憎悪犯罪や殺人に直面している。LGBTの擁護団体によると、2017年にブラジルで殺害されたLGBTは170人を超え、メキシコの56人、米国の25人をはるかに上回っている。
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