カナダの“イケメン首相”トルドー氏、英ゲイ雑誌の表紙飾る
イギリスの同性愛者向け雑誌の表紙に、このほどカナダのジャスティン・トルドー首相が登場した。誌面には、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)への平等を訴えてきたトルドー首相ならではのインタビューも掲載されている。英メディア『Metro』などが伝えた。



『attitude(アティテュード)』は1994年に創刊され、イギリスでは20年以上の歴史を持つ同性愛者向けの雑誌である。ニュースからエンタメ、ライフスタイルなど幅広い情報を取り扱い、デヴィッド・ベッカム、マドンナ、レディー・ガガ、エルトン・ジョンなどセレブのインタビューを特集するなど人気は高く、昨年はウィリアム王子が表紙を飾り大きな話題となった。



このたび2018年1月号の表紙を飾ったのが、イケメン首相で知られるカナダのジャスティン・トルドー氏(Justin Trudeau、45)だ。彼は2016年、カナダ・トロントで開催されたゲイの祭典「ゲイ・プライド」のイベントで同国首相としては初めて、LGBTの人達と一緒に行進したという歴史を作った。



同誌インタビューでは、政治活動だけでなく女性やLGBTへの差別をなくす活動、そして「カナディアン・プライド(Canadian Pride)」の観念、さらには家族の価値観なども取り上げている。



トルドー首相は昨年、日本で行われた「G7伊勢志摩サミット」開催前日に1日だけオフを取り、夫人のソフィ・グレゴワールさん(Sophie Grégoire Trudeau)と結婚記念日を自費で祝ったそうだ。そんな家庭を大切にするトルドー首相は、こう述べている。



「女性やLGBTの平等な権利の獲得において、成功の鍵は力の“バランス”にあります。これは家庭の中でも育むことで、私は‟いじめられている人や、窮地にいる人がいたら助けてあげよう”と常に言っています。これは非公式ながら、私の家族のモットーでもあります。つまり弱者を無視するのではなく寄り添い、その気持ちや違いを理解することが大切ということです。」



「多様性を重視することで、弱者は弱者でなくなります。LGBTコミュニティの構築は長い間、彼らが自身の真の姿を隠し人権を侵害されてきた中で、いかに平等でいられる権利を勝ち取ってきたかという象徴ではないでしょうか。」



「もちろん多くの支持や理解を得ているとはいえ、いまだ偏見は存在します。でも私は人々を信じ、弱者の権利や機会を奪うことがないようにこれからも働きかけていきたいと思っています。」



このように国のリーダーや影響力を持つ人達がLGBTに理解を示すことで、いじめ、人種差別といった問題が少しずつ減っていくことであろう。なお『attitude』1月号は、今月8日から発売されている。
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