22日に放送された「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日)で、コラムニストのマツコ・デラックスが、LGBTについて意見を求められても発言をしないように努めていることを明かし、話題となっている。
マツコは、「今、LGBTブームだから、ものすごい意見を聞かれるんだけど、絶対に答えないようにしている」と告白し、その理由を「私みたいな人間は超特殊ですから、そのジャンルのなかでも。でも、何の因果か今、一番露出しちゃってるわけじゃない? 見る人が見たら、私の意見がスタンダードだって思う人も出てくる。だから極力、自分の私的な感情は、ほかは言うよ? でも、その分野だけは絶対に言わないようにしている。個人的な思いは」と力説した。
この言葉にSNS上では、「絶対物申したいことは沢山あるはずなのに。尊敬するわ」「マツコさんがLGBTの文化に関して慎重に扱ってコメントを発しないのは正しいと思う。目立つ人の意見はマジョリティーになりやすい」「マツコさんの思慮深さに心打たれた」「LGBTは1万人いれば1万通りの答えがあるから」と賛同の声が多数寄せられた。
近年、LGBTという言葉が認知され、急激に広まってきた印象はあるが、一方で偏見や差別が無くなったかというとそういうことではない。最近では、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ)の保毛尾田保毛男騒動などが記憶に新しいが、LGBTを取り巻く環境はまだまだ不安定だ。そうした中で発された、マツコの持論。超特殊な“ご意見番”だからこそ、LGBTへの意見を差し控えているという姿勢が、視聴者の心に響いたようだ。