フレンチオープン・男子シングル決勝戦で、同性婚反対を唱える者がテニスコート上を走ったことで試合が一時中断される騒ぎになった。
第2セット6ゲームが終わった直後、衣服をまとわない2人の抗議者が選手の控えるベンチの背後にある観客席前列に現れた。CBSニュースによると、そのうちの1人が松明のようなものを掲げ、コート上を走ったとのこと。
仮面をつけコート上を走った抗議者は警備員にタックルされ取り押さえられた。その仲間も同様の行為に及んだが、警備員に囲まれる結果となった。
ルーターが報じたところによると、決勝戦に横槍が入る前、コート上を走った男性とは別に、衣服をまとわない6人の抗議者が近隣のコートで同性婚に反対する内容の横断幕を出していたとのこと。フランソワ・オランド大統領の辞任を呼びかける横断幕が燃え盛る中、警備員が横断幕を取りあげる形となった。
憲法制定評議会は今年5月中旬、議会により可決された同性婚を認める法案を批准した。その法案にサインをしたのがオランド大統領だった。
決勝戦の対戦相手、ダビッド・フェレールおよびラファエル・ナダルの両選手はその騒ぎで負傷はしておらず。決勝戦の行方は、ナダル選手が8回目のフレンチオープン優勝を勝ち取ることになった。